🎓 英検2級・高認英文法 Unit 8 受動態

こうげんよびこう(江原予備校) ― スピーカーボタンで音声再生 ―

① 受動態の基本と時制一覧
受動態とは? 能動態との違い
ふつうの文(能動態)は「S(主語)が O(目的語)を V(動詞)する」という形です。
これを「O が S によって V される」という形に変えたものを受動態といいます。

動作を受ける側を主語にしたいときや、誰がしたかわからない・示す必要がないときに使います。
受動態の形:be 動詞 + 過去分詞 + by ~
「~によって…される・された」
能動態
Everyone likes her.
みんなが彼女を好きだ。
S(everyone)が O(her)を V(likes)する
受動態
She is liked by everyone.
彼女はみんなに好かれている。
O(her→She)が主語に、S(everyone)は by の後ろへ
💡 by の省略:動作をする人が「一般の人々」や「誰かわからない人」の場合、by ~ は省略されます。
例:English is spoken in Australia.(by Australians の省略)
例:The store is opened at nine.(by them の省略)
受動態を作る手順(4ステップ)
能動態から受動態に書き換えるときは、次の4つのステップを踏みましょう。
ステップを覚えてしまえばどんな時制でも応用できます。
① 能動態の O(目的語)を受動態の S(主語)に移す
② 動詞を「be 動詞 + 過去分詞」に変える(時制は be 動詞で表す)
③ 能動態の S(主語)を「by + 目的格」にして後ろに置く(省略可)
④ 代名詞は主格 → 目的格に変える(he → him / she → her / they → them)

例:My father took these pictures.
→ These pictures were taken by my father.
時制別の受動態 — 形の一覧 —
受動態は be 動詞の形を変えることで、どの時制にも対応できます。
まず形をしっかり覚え、次に例文で確認しましょう。
時制例文
現在is / are + pp Dinner is cooked by Jane.
夕食はジェーンによって作られます。
過去was / were + pp Dinner was cooked by Jane.
夕食はジェーンによって作られました。
未来will be + pp Dinner will be cooked by Jane.
夕食はジェーンによって作られるでしょう。
助動詞助動詞 + be + pp The birds can be seen in spring.
その鳥は春に見られます。
現在完了has / have been + pp The bridge has just been built.
その橋は建築されたばかりです。
過去完了had been + pp The bridge had been built before that time.
その橋はその当時以前に建築されていました。
未来完了will have been + pp The bridge will have been built by next summer.
橋は来年の夏までには建築されているでしょう。
現在進行形is / are being + pp Dinner is being cooked by Jane.
夕食はジェーンによって作られているところです。
have to の受動態had to be + pp My room had to be cleaned.
私の部屋は掃除されなければならなかった。
⚠️ 現在進行形の受動態に注意!
be + -ing(進行形)+ be + pp(受動態)→ be being pp になります。
The wall is being painted. (壁は今ペンキが塗られているところだ)
❌ is being painting とはならないことに注意してください。
📝 確認問題① 受動態の時制と形
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② 文型別の受動態 — SVOO・SVOC・知覚動詞・使役動詞 —
SVOO の受動態 — give 型と buy 型の違い —
「S が O₁(人)に O₂(物)を V する」という2重目的語の文を受動態にするとき、
give 型buy 型で作れる受動態が違います。
give 型(to を使う)
give / lend / show / sell / offer / pay / send など
「相手に何かを届ける」動詞

My uncle gave me a watch.
I was given a watch by my uncle. ✅
(人が主語 → OK)
② A watch was given to me by my uncle. ✅
(物が主語 → to 人)
buy 型(for を使う)
buy / find / cook / make / choose / get / leave など
「相手のために何かをする」動詞

My mother made me a dress.
I was made a dress by my mother.
(人が主語 → 不可
② A dress was made for me by my mother. ✅
(物が主語 → for 人)
He was sent a prize.  → A prize was sent to him.
彼に賞品が送られた。(send は give 型 → to)
⚠️ buy 型は「人」を主語にした受動態が作れないことが最大のポイントです!
SVOC の受動態 — 補語(C)はそのまま後ろに残る —
「S が O を C と V する」(SVOC)の文を受動態にするとき、
O が主語になり、be + 過去分詞 + C という形になります。
補語(C)はそのまま過去分詞の後ろに残ります。
His friends call him Tom.
→ He is called Tom by his friends.
彼は友人たちにトムと呼ばれています。(Tom が補語 → そのまま後ろに残る)
What is this flower called in English?
この花は英語で何と呼ばれていますか。(What が補語の位置)
SVO + to 不定詞 の受動態
「S が O に to ~ するよう V する」(tell / ask / order / allow など)の文を受動態にします。
O が主語になり、be + 過去分詞 + to 不定詞 の形になります。
My mother told me to study hard.
→ I was told to study hard by my mother.
私は母に一生懸命勉強するよう言われました。
The doctor advised her to rest.
→ She was advised to rest by the doctor.
彼女は医者に休むよう勧められた。
知覚動詞・使役動詞の受動態 — to が復活する —
能動態で「知覚動詞 + O + 原形不定詞(to なし)」の形だった文が受動態になると、
to が復活して「be + 過去分詞 + to + 原形」の形になります。
この to の復活が最大のポイントです!
We saw the man break the window.(能動態:break は原形)
→ The man was seen to break the window by us.
その男は窓を割るところを私たちに見られました。(to が復活)
I heard her sing a song.(能動態:sing は原形)
→ She was heard to sing a song by me.
彼女は私に歌を歌うのを聞かれた。
My mother made me clean the room.(能動態:clean は原形)
→ I was made to clean the room by my mother.
私は母に部屋を掃除させられた。
⚠️ help はto あり・なし両方OKです。
I helped him (to) carry the bag. → He was helped (to) carry the bag.
📝 確認問題② SVOO・SVOC・知覚使役の受動態
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③ They say that ~ の受動態 — It is said … / S is said to … —
「人々は~と言っている」の受動態2通り
They say that ~ / People say that ~ のような「人々は~と言っている」という文は、
受動態にするとき 2つの形を作ることができます。
どちらも同じ意味ですが、書き換え問題でよく問われます。
They say that he is honest.
It is said that he is honest.(仮主語 It を使う)
彼は正直者だと言われています。
または
② He is said to be honest.(S + is said to 原形)
彼は正直者だと言われています。
that 節の時制が主節と同じとき:to + 原形
that 節の時制が主節より前のとき:to have + 過去分詞(完了不定詞)
They say that he was honest.(was → 主節の is より過去)
→ It is said that he was honest.
→ He is said to have been honest.
彼はかつて正直者だったと言われています。(have been で「過去のこと」を表す)
💡 同じ形を使う動詞:say 以外にも think / believe / know / report / expect / suppose などでも同じ2通りの受動態が作れます。

People believe that she is alive.
→ It is believed that she is alive.
→ She is believed to be alive.
📝 確認問題③ It is said … / S is said to … の受動態
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④ by 以外の前置詞を使う受動態・be made of / from・marry
by 以外の前置詞を使う受動態 — 感情・状態を表す —
受動態では by が多いですが、感情や状態を表す表現では by 以外の前置詞を使います。
これらは「誰が行ったか」より「主語がどんな状態にあるか」を表します。
以下の表現はそのまま丸ごと覚えましょう。
表現意味例文
be interested in~に興味がある She is interested in music.
be surprised at~に驚く I was surprised at the news.
be pleased with~に喜ぶ She was pleased with the gift.
be satisfied with~に満足している He is satisfied with the result.
be disappointed at / with~にがっかりする She was disappointed at the news.
be tired of~に飽き飽きする I am tired of waiting.
be tired from~で疲れている I am tired from running.
be known to(人に)知られている He is known to everyone.
be known for(理由・特徴で)知られている She is known for her kindness.
be covered with~で覆われている The mountain is covered with snow.
be filled with~で満ちている The room was filled with smoke.
be crowded with~で混雑している The train was crowded with people.
be worried about~を心配している I am worried about her health.
be excited about~に興奮している He was excited about the game.
be made of ~ と be made from ~ の違い
どちらも「~から作られている」という意味ですが、使い分けのポイントがあります。
be made of ~(材料)
材料が見ただけでわかる場合に使います。
材料がそのままの形で残っています。

This desk is made of wood.
この机は木製です。(見ればわかる)
be made from ~(原料)
材料が見てもわからない場合に使います。
製造過程で材料が変化しています。

Wine is made from grapes.
ワインはブドウから作られます。(見ただけではわからない)
marry の使い方 — be married to / get married to の違い —
marry は日本語の「結婚する」に当たりますが、使い方が複数あります。
特に be married to(状態)と get married to(動作)の区別が重要です。
意味例文
marry + 人(他動詞)(人)と結婚する She married a doctor.
彼女は医者と結婚した。(with は不要!)
be married to + 人(人)と結婚している(状態) I am married to a doctor.
私は医者と結婚している。(今の状態)
get married to + 人(人)と結婚する(動作) Tom got married to Mary last year.
トムは去年メアリーと結婚した。(動作・出来事)
⚠️ marry に with は使いません!
❌ She married with a doctor.  ✅ She married a doctor. / She got married to a doctor.
📝 確認問題④ by 以外の前置詞 / be made of・from / marry
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⑤ 群動詞の受動態・steal と rob・重要受動態表現
群動詞の受動態 — ひとまとまりで受動態にする —
群動詞(2語以上で1つの動詞のはたらきをする表現)を受動態にするとき、
群動詞全体をひとまとまりとして扱い、バラバラにしません。

例:laugh at(笑う)→ 受動態は be laughed at(笑われる)
Everyone laughed at me. → I was laughed at by everyone.
群動詞意味受動態の例文
bring up育てる I was brought up by my grandparents.
私は祖父母に育てられた。
put off延期する The game was put off.
その試合は延期された。
take care of世話をする The children were taken care of by Mr. Green.
子供たちはグリーンさんに世話をされた。
look after世話をする The pet is looked after by them.
ペットは彼らに世話をされている。
look up to尊敬する He was looked up to as their leader.
彼はリーダーとして尊敬された。
look down on見下す She was looked down on by them.
彼女は彼らに見下された。
make use of利用する The room is made use of by students.
その部屋は学生によって利用されている。
make fun ofからかう He was made fun of by everyone.
彼はみんなにからかわれた。
speak well ofよく言う She is spoken well of by her teacher.
彼女は先生によく言われている。
run overひく(車が) The cat was run over by the car.
その猫は車にひかれた。
speak to話しかける Taro was spoken to by a stranger.
太郎は見知らぬ人に話しかけられた。
look forward to楽しみにする The game was looked forward to by everyone.
その試合はみんなに楽しみにされた。
steal と rob の違い — 目的語に注意 —
どちらも「盗む」という意味ですが、目的語の種類が違います。
受動態を作るときに間違えやすいので、しっかり区別しましょう。
steal + (目的語は物)
「人に気づかれずに物を盗む」
目的語は(money / bag など)

The boy stole money from her.
→ Money was stolen from her.
❌ She was stolen…(人は主語にできない)
rob + + of + 物
「人から無理やり奪う」
目的語は(him / her など)
rob 人 of 物 の形が基本

The gang robbed him of his money.
→ He was robbed of his money.
of を忘れずに!
⚠️ steal の受動態は「物」が主語になります。
❌ I was stolen my bag.(「私が盗まれた」は誤り)
✅ My bag was stolen. または I had my bag stolen.(Unit7で学習した使役)
📝 確認問題⑤ 群動詞の受動態・steal と rob
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