🎓 英検2級・高認英文法 Unit 4 不定詞

こうげんよびこう(江原予備校) ― スピーカーボタンで音声再生 ―

① 不定詞の3用法 to + 動詞の原形
3つの用法まとめ
「to + 動詞の原形」の形を不定詞といいます。不定詞には3つの用法があり、文の中での働きによって訳し方が変わります。どの用法かを見分けるには、文の構造(何を修飾しているか)を考えることが大切です。

まず全体像を掴み、それから各用法の詳しい説明を確認しましょう。
用法訳し方働き例文
名詞的用法〜することS / O / C になるTo master English is difficult.
英語をマスターすることは難しい。
形容詞的用法〜するための
〜すべき
名詞を後ろから修飾I want something cold to drink.
私は何か冷たい飲み物が欲しい。
副詞的用法〜するために
〜して(感情の原因)
動詞・形容詞を修飾He went there to meet her.
彼は彼女に会うためにそこへ行った。
📝 確認問題① 不定詞の3用法を判定しよう
⚠ something / anything / nothing に形容詞をつけるときの語順に注意!

通常、英語では形容詞は名詞の前に置きます(a cold drink)。
しかし、something / anything / nothing / everything などの「〜thing」の語には
形容詞を後ろに置くというルールがあります。

× cold something to drink(誤り)
something cold to drink(何か冷たい飲み物)

さらに不定詞をつける場合:something cold to drink(飲むための冷たい何か)のように
「〜thing + 形容詞 + to 原形」の語順になります。
✏️ すぐに確認! ― 不定詞の3用法 ―
仮主語 It の構文
「It is ~ to 原形」の It は「仮(かり)の主語」で、本当の主語(真主語)は後ろの to 以下です。
不定詞のかたまりが長いので、先に It を置いてバランスを取る構文です。

It is difficult for me to master a foreign language.
(私にとって外国語をマスターするのは難しいです)
→ 「誰にとって」という意味上の主語を示すときは for + 人 を使います。

It is very kind of you to do it for me.
(私のためにそれをしてくれるとは、あなたはとても親切です)
→ kind / wise(賢い)/ foolish(愚かな)/ careless(不注意な)などの
  人の性格・性質を表す形容詞のときは、of + 人を使います。
  理由:It is kind of you = You are kind という関係が成り立つからです。
for と of の使い分け(まとめ)

「It is + 形容詞 + ___ + 人 + to ~」のブランクに入るのは for か of か、
次の方法で判断しましょう。

of を使う場合:形容詞を使って「人を描写できる」とき
  It is kind of you to help me. → You are kind.(あなたは親切だ)と言える = of
 (kind / wise / clever / foolish / careless / rude / cruel など)

for を使う場合:形容詞が「状況や物事の難易度」などを表すとき
  It is difficult for me to solve this. → ×「私は難しい」とは言えない = for
 (difficult / easy / hard / dangerous / important / necessary など)
📝 確認問題② for か of か選ぼう
✏️ すぐに確認! ― 仮主語 It の構文 ―
副詞的用法の種類(詳しく)
副詞的用法は「目的(〜するために)」だけではありません。感情の原因・判断の根拠・結果など、さまざまな意味を表します。訳し方で用法を見分けましょう。

特に「only to ~」は「〜した結果、残念ながら…になってしまった」という失望・意外な結果を表すことを覚えておきましょう。
種類訳し方例文
目的〜するためにHe went to the park to meet her.
彼は彼女に会うために公園へ行った。
感情の原因〜してI'm glad to see you.
あなたに会えて嬉しいです。
判断の根拠〜するくらいだからShe must be rich to buy a new car.
新車を買うくらいだから、彼女はお金持ちに違いない。
結果そして〜したMy grandmother lived to be ninety-five.
私の祖母は95歳まで生きた。
only to ~〜するばかりだった(失望の結果)He studied hard only to fail the exam.
彼は一生懸命勉強したが、残念ながら試験に失敗した。
📝 確認問題③ 副詞的用法の種類を選ぼう
📝 ミニテスト① 不定詞の用法を確認しよう
✏️ すぐに確認! ― 副詞的用法の種類 ―
練習① 不定詞の用法・仮主語(入試問題つき)
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② SVO + to 不定詞 / 不定詞の否定 / too ~ to
SVO + to 不定詞「O に〜するよう〜する」
「S + V + O + to 原形」の形で、「O に〜するよう V する」という意味を表します。
この形をとる動詞をしっかり覚えましょう。

よく使われる動詞:tell / ask / want / advise / allow / order / encourage / permit

I want you to be more careful.(君にはもっと慎重になってほしいです)
My mother told me to eat more vegetables.(母は私にもっと野菜を食べるよう言いました)

不定詞の否定形:not to + 原形
  「〜しないように」と否定したいときは、not を to の前に置きます。
  He told me not to go there again.(彼は私に2度とそこへ行かないように言いました)
  ⚠ × He told me to not go(この語順は誤りです。not は必ず to の前!)
✏️ すぐに確認! ― SVO + to 不定詞 ―
too ~ to / It + 形容詞 + to の構文
「too ~ to ~」は非常によく出る重要表現です。too(〜すぎる)と to(〜するには)が組み合わさって「〜すぎて…できない」という否定の意味を作ります。

too ~ to 原形「〜すぎて…できない」
so ~ that … can't

He is too tired to study.
= He is so tired that he can't study.

This problem is too difficult for us to solve.(意味上の主語 for + 人)
= This problem is so difficult that we can't solve it.
仮目的語(形式目的語)の it について

find / make / think / consider などの動詞で「O + C(形容詞)」の形をとるとき、
目的語が長い不定詞のかたまりになる場合は、先に仮目的語 it を置いて後ろに真目的語を続けます。

I found it difficult to read the book.(その本を読むことは難しいとわかりました)
 ↑ it = 仮目的語  to read the book = 真目的語

× I found to read the book difficult.(不定詞を直接目的語に置くと語順が不自然になる)
○ I found it difficult to read the book.(itを使ってバランスを整える)
📝 ミニテスト② SVO+to / too~to を確認しよう
✏️ すぐに確認! ― too ~ to / 仮目的語 it ―
練習② SVO+to / too〜to を並び替えよう(入試問題つき)
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③ enough to / manage to / so as to / be sure to
重要不定詞表現まとめ
不定詞を使った慣用的な表現を整理します。これらはそのままの形で覚えることが大切です。特に enough to(十分〜するほど)と too ~ to(〜すぎて…できない)の書き換えは頻出です。
表現意味例文
形容詞 enough to ~〜するほど十分〜だYou are old enough to travel alone.
あなたは一人で旅行できるくらい大きい。
※形容詞・副詞は enough の前に置く
manage to ~なんとかして〜するI managed to pass the exam.
私はなんとか試験に合格した。
can afford to ~〜する余裕があるI can't afford to buy a car.
私には車を買う余裕がない。
so as to ~ / in order to ~〜するためにHe studied hard so as to pass.
彼は合格するために一生懸命勉強した。
so as not to / in order not to ~〜しないようにHe ran fast so as not to be late.
彼は遅刻しないように速く走った。
be sure to ~必ず〜するPlease be sure to read this.
必ずこれを読んでください。
be willing to ~喜んで〜するI'm willing to do anything for you.
あなたのためなら何でもするつもりです。
come to ~〜するようになる(= get to)We came to know each other.
私たちはお互いを知るようになった。
⚠ enough の位置に注意しましょう!

enough が副詞として形容詞・副詞を修飾するとき、必ず形容詞・副詞の後ろに置きます。

× He is enough old to travel alone.(誤り)
○ He is old enough to travel alone.(彼は一人で旅行できるほど十分な年齢です)

too ~ to ~ と enough to ~ は入試で頻繁に書き換えを求められます。
◆ too 形容詞 to ~ = so 形容詞 that ... can't ~
◆ 形容詞 enough to ~ = so 形容詞 that ... can ~

この2つの違いを覚えておくと書き換え問題で大変役立ちます。
📝 ミニテスト③ enough to / too~to を確認しよう
✏️ すぐに確認! ― 重要不定詞表現 ―
練習③ 重要不定詞表現を選ぼう(入試問題つき)
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④ 不定詞の慣用表現
重要慣用表現まとめ
不定詞を含む慣用表現を整理します。これらは文全体でひとつの意味をなす表現(イディオム)です。
特に do nothing but ~cannot but ~make it a rule to ~All you have to do is to ~ は入試頻出です。意味と形を一緒に覚えましょう。
表現意味例文
do nothing but 原形〜してばかりいるThe baby did nothing but cry.
その赤ちゃんは泣いてばかりいた。
cannot but 原形〜せざるを得ないI cannot but laugh at his joke.
彼のジョークに笑わずにはいられない。
make it a rule to 原形〜することを習慣にしているI make it a rule to get up early.
私は早起きすることを習慣にしている。
All you have to do is to 原形
You have only to 原形
〜しさえすればよいAll you have to do is to do your best.
あなたは全力を尽くしさえすればよい。
Why not 原形?
Why don't you 原形?
〜してはどうですかWhy not take a rest?
少し休憩してはどうですか?
would like to 原形〜したいなあ(ていねい)I would like to go home.
家に帰りたいです。
had better 原形〜したほうがよい(強い忠告)You had better take an umbrella.
傘を持っていったほうがよいですよ。
⚠ do nothing but / cannot but の後ろは「原形動詞」です!

do nothing but cry(泣いてばかりいる)← but の後ろは to のない原形
cannot but laugh(笑わざるを得ない)← but の後ろは to のない原形

また All you have to do is (to) 原形 の形も頻出です。
「あなたがすべきことはただ〜することだけだ」→「〜しさえすればよい」という意味です。
All you have to do is study hard.(一生懸命勉強しさえすればよいのです)
独立不定詞(慣用表現)とは、文全体の意味を修飾する慣用的な不定詞表現です。
文頭や文中に置いて「話し手のコメント・姿勢」を表します。入試にもよく出るので覚えましょう。

to be frank with you「率直にいえば」→ To be frank with you, I don't like it.
to tell the truth「正直にいえば」→ To tell the truth, I made a mistake.
so to speak「いわば・言ってみれば」→ He is, so to speak, a walking dictionary.
to begin with「まず最初に」→ To begin with, let me explain the rules.
needless to say「言うまでもなく」→ Needless to say, health is important.
strange to say「不思議なことに」→ Strange to say, he didn't come.

⚠ これらの慣用表現は、主節の主語が変わっても形は変わりません。
📝 ミニテスト④ 慣用表現を確認しよう
✏️ すぐに確認! ― 重要慣用表現 ―
練習④ 慣用表現を並び替えよう(入試問題つき)
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⑤ 知覚動詞・使役動詞 / 完了不定詞 / seem to
この単元のポイント
知覚動詞・使役動詞のあとの不定詞は「原形不定詞(to のない不定詞)」を使います。これは英語の中でも特殊なルールです。

ところが受動態になると、「to + 原形」に戻ります。この変化は入試で非常によく出題されます。能動態と受動態のペアで覚えましょう。
知覚動詞 + O + 原形不定詞
知覚動詞(見る・聞く・感じるなどの感覚を表す動詞)は、
「O が〜するのを V する」という意味で 知覚動詞 + O + 原形不定詞の形をとります。
このとき原形不定詞(to のない不定詞)を使うことがポイントです。

知覚動詞の例:see / hear / feel / notice / watch / observe / listen to

I saw him get into his car.(私は彼が車に乗るのを見ました)
I heard him sing a song.(私は彼が歌を歌うのを聞きました)

受動態にすると to + 原形 に変わります(これも重要ポイント!)
  能動態:I saw him cross the street.(私は彼が道を渡るのを見た)
  受動態:He was seen to cross the street.(彼は道を渡るのを見られた)
  受動態では原形不定詞が使えないため、to + 原形に戻るのです。
✏️ すぐに確認! ― 知覚動詞 + O + 原形不定詞 ―
使役動詞 + O + 原形不定詞
使役動詞は「O に〜させる」という意味で、O + 原形不定詞をとります。
それぞれ微妙なニュアンスの違いがありますので、まとめて整理しましょう。

make + O + 原形「強制的に〜させる(無理やり〜させる)」
  She made her children clean their room.(彼女は子供たちに無理やり部屋を片付けさせました)

let + O + 原形「許可して〜させる(〜させてあげる)」
  She doesn't let her children play on the street.(彼女は子供たちが道路で遊ぶのを許しません)

have + O + 原形「〜してもらう(依頼・手配する)」
  I'll have him fix the car.(彼に車を修理してもらいましょう)

help + O + 原形(またはto原形)「〜するのを手伝う」
  I helped her carry her baggage.(私は彼女が荷物を運ぶのを手伝いました)

受動態にすると to + 原形 に変わります
  He was made to carry his baggage.(彼は荷物を運ばされました)
✏️ すぐに確認! ― 使役動詞 + O + 原形不定詞 ―
完了不定詞 / seem to ~
完了不定詞「to have + 過去分詞」
  不定詞の基本形(to + 原形)は「述語動詞と同じ時」または「述語動詞より後のこと」を表します。
  しかし、述語動詞よりも前の時点のことを表したいときは「to have + 過去分詞」を使います。

  He is said to have lost his wallet.(彼は財布を無くしたらしい)
  (「言われている」のは現在、「無くした」のはそれよりも前のこと)

seem to ~「〜のように見える・〜らしい」
  seem to を使った文と、It seems that ~ の文は書き換えが可能です。入試によく出ます。

  He seems to be sick.(彼は今病気のようです)
  = It seems that he is sick.(同じ時点のことを表す)

  He seems to have been sick.(彼は病気だったらしいです)
  = It seems that he was sick.(過去のことを表す → 完了不定詞を使う)
✏️ すぐに確認! ― 完了不定詞 / seem to ~ ―
📝 ミニテスト⑤ 知覚・使役動詞 / seem to を確認しよう
練習⑤ 実戦問題(入試問題)を解こう
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