🎓 英検2級・高認英文法 Unit 2 時制

こうげんよびこう(江原予備校) ― スピーカーボタンで音声再生 ―

① 時・条件の副詞節 ― 未来でも現在形! ―
副詞節とは
まず、「節」とは何かを確認しましょう。「節」とは、主語(S)と動詞(V)を含む2語以上のまとまりのことです。節には大きく分けて2種類あります。

名詞節:文の中で主語・目的語・補語の働きをする節です。
  I know that he is a doctor.(私は彼が医者であることを知っています)
  この「that he is a doctor」が名詞節で、know の目的語になっています。
  試しにこの節を取り去ると「I know.」だけになって意味が通りません。

副詞節:動詞や文全体を修飾する節です。when / if / because / as soon as などが導きます。
  If it is fine tomorrow, I will go out.(もし明日晴れならば、外出しよう)
  この「If it is fine tomorrow」が副詞節です。取り去っても「I will go out.」で意味は通じます。
  「副詞」というのは「動詞・形容詞・文全体などを修飾する語」のことです。この副詞節も同じ役割を果たしています。
★ 最重要ルール! 時・条件の副詞節の中では、未来のことであっても現在形を使います。

なぜでしょう?副詞節の中は「仮定の世界」なので、まだ起きていないことを表すのに will は使わないというルールがあるのです。入試でも定期テストでも必ずといっていいほど出る超重要ポイントです!

× If it will rain tomorrow, we won't go there.(× will は不可)
○ If it rains tomorrow, we won't go there.(○ 現在形 rains を使う)
✏️ すぐに確認! ― 副詞節の最重要ルール ―
代表的な副詞節を導く接続詞
接続詞意味例文
when〜するときPlease tell me when she comes.
彼女が来たら教えてください。
if(条件)もし〜ならばIf it rains, stay home.
雨が降ったら、家にいなさい。
until / till〜までWait till he comes.
彼が来るまで待ちなさい。
before〜する前にGo home before it gets dark.
暗くなる前に帰りなさい。
as soon as〜するとすぐにAs soon as she comes, we'll begin.
彼女が来たらすぐに始めましょう。
注意! if の使い分けに気をつけましょう。

「if」には2つの用法があります。混同しやすいので丁寧に確認しましょう。

① 条件「もし〜ならば」→ 副詞節 → will は使えない(現在形)
  If it rains tomorrow, we won't go.(もし雨なら行かない)

② 「〜かどうか」→ 名詞節 → will が使える
  I wonder if it will rain tomorrow.(明日雨が降るかどうかわからない)
  この if は「wonder(わからない)」の目的語になっている名詞節です。
  whether(〜かどうか)と置き換えても意味が通じることで名詞節と判断できます。
🖊 確認問題① ― 副詞節と名詞節 ―
練習① 副詞節・名詞節 正しい形を選ぼう(入試問題つき)
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② 未来を表す表現 ― 6つの形を整理 ―
未来表現の比較
英語で「未来のこと」を表す方法は will だけではありません。状況によって6通りの表現を使い分けます。どんな場面でどの表現を使うかが重要です。まず全体を表で確認しましょう。
意味・使い方例文
will +原形その場で思いついた意志・推量I will play tennis with you.
(今思いついた)
私はあなたとテニスをしようかな。
be going to +原形前もって計画・予定が決まっているWe are going to go camping.
(以前から予定)
私たちはキャンプに行くつもりです。
現在形時刻表・予定表など確定した未来Our flight leaves at 11:45.
私たちの飛行機は11:45に出発します。
現在進行形近い未来の個人的予定I am leaving for Tokyo tomorrow.
私は明日東京へ出発します。
be about to +原形今にも〜しようとしている(直近)The sun is about to set.
太陽がまさに沈もうとしている。
be on the point of +〜ingまさに〜しようとしていたHe was on the point of leaving.
彼はまさに出発しようとしていた。
✏️ すぐに確認! ― 未来表現の比較 ―
will と be going to の使い分け(重要!)
例で違いを感じてみましょう。

友達から「今夜暇?」と聞かれた場合:
 「そうだ、映画でも行こうかな(今思いついた)」→ I will go to the movies.
 「ごめん、もう予定がある(前から決めていた)」→ I am going to visit my aunt.

このように、will はその場で決めた意志、be going to はすでに頭の中で計画されていた予定、というニュアンスの違いがあります。

また、be about to ~(まさに〜しようとしている)と be on the point of ~ing はどちらも「今まさに」という極めて近い未来を表します。ほぼ同じ意味の書き換え表現として覚えておきましょう。
✏️ すぐに確認! ― will vs be going to ―
will / shall の用法
will や shall には、単純な「未来」以外にも大切な用法がいくつかあります。整理して覚えましょう。

Will you ~?「〜してくれませんか」(相手への依頼)
  Will you pass me the salt? (塩を取ってくれませんか)
  答え方:Sure. Here you are.(いいですよ。はいどうぞ)

Shall I ~?「〜してあげましょうか」(こちらから申し出る場合)
  Shall I open the window? (窓を開けてあげましょうか)
  答え方:Yes, please. / No, thank you.

Shall we ~?「一緒に〜しませんか」(相手を誘う提案)
  Shall we dance? (踊りませんか)
  答え方:Yes, let's.(ええ、そうしましょう)/ No, let's not.(いや、やめておきましょう)

won't(強い拒絶・固執):物が「どうしても〜しない」という意味になることがあります。
  The door won't open.(そのドアはどうしても開こうとしない)

will(習性・傾向):「〜するものだ」という習性・傾向を表すこともあります。
  Accidents will happen.(事故は起こるものだ)
🖊 確認問題② ― 未来表現 ―
練習② 未来表現を並び替えよう
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③ 現在完了 have(has) + 過去分詞
現在完了の3用法
現在完了(have/has + 過去分詞)は「過去のある時点から今につながる出来事」を表します。単純な過去形と何が違うのでしょうか。

過去形:He came to my house.(彼は私の家に来た)← 単に過去の事実
現在完了:He has come to my house.(彼は私の家にちょうど来たところです)← 今もここにいる

現在完了には3つの用法があります。どの語句が一緒に使われているかで用法を判断しましょう。
用法訳し方よく使う語例文
完了〜してしまった
〜したところだ
just(ちょうど)
already(すでに)
yet(まだ/もう)
I have just finished the work.
私はちょうどその仕事を終えたところです。
継続ずっと〜しているfor(〜の間)
since(〜以来)
How long(どのくらい)
I have lived here for ten years.
私は10年間ずっとここに住んでいます。
経験〜したことがあるever(今までに)
never(一度も〜ない)
once / twice / before
I have never been to Paris.
私は一度もパリに行ったことがない。
⚠ 注意!現在完了と一緒に使えない語句があります。

現在完了形(have/has + 過去分詞)は、「過去のある時点」を特定する語句と一緒には使えません。なぜなら、現在完了は「過去〜現在」の幅のある時間を表すのに対し、ago・yesterday・when などは「ある一点の過去」を指すからです。

× When has he got to England. → ○ When did he get to London?
 (× 彼はいつイングランドに着きましたか。→ ○ 正しくは過去形 did を使う)
 (when は「いつ」という特定の過去の時点を尋ねているので、完了形は不可)

× I have met him two years ago. → ○ I met him two years ago.
 (× 私は2年前に彼に会ったことがある。→ ○ 正しくは過去形 met のみ)
 (two years ago は「2年前という特定の時点」なので、完了形は使えない)

過去の特定時点を示す語句(ago / yesterday / last year / when / just now など)が文中にあれば、必ず過去形を使いましょう。
✏️ すぐに確認! ― 現在完了の3用法 ―
have been to vs have gone to
have been tohave gone to は形が似ていますが、意味がまったく違います。
混同しやすいので注意しましょう!

have been to ~「〜に行ったことがある」(経験用法)
  行って戻ってきた経験を表します。今は話している場所にいます。
  I have been to Kyoto. (私は京都に行ったことがあります)

have gone to ~「〜へ行ってしまった」(完了用法)
  行ったまままだ戻っていないことを表します。今はその場にいません。
  He has gone to London. (彼はロンドンへ行ってしまった)

「have gone to」は一人称(I / We)では普通使いません。「He / She / Tom」など第三者について使います。
✏️ すぐに確認! ― have been to vs have gone to ―
「〜して○年になる」の3パターン
「〜してから○年になる」という表現は、入試で書き換え問題として非常によく出ます。3つのパターンをセットで覚えておきましょう。

have been ~ for ○ years(現在完了・継続)
  We have been friends for five years.
 (私たちは5年間ずっと友達です)

○ years have passed since ~(〜してから○年が過ぎた)
  Five years have passed since we became friends.
 (私たちが友達になってから5年が経ちました)

It is ○ years since ~(〜して○年になる)
  It is five years since we became friends.
 (私たちが友達になって5年になります)

⚠ since の後ろは「過去形」になることに注意しましょう。
🖊 確認問題③ ― 現在完了 ―
練習③ 現在完了(選択・並び替え) 入試問題つき
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④ 過去完了・完了進行形
過去完了 had + 過去分詞
過去完了(had + 過去分詞)は、「過去よりもさらに前のこと(大過去)」を表します。

日本語でも「もうすでに〜していた」「〜してしまっていた」という表現がありますね。英語ではこれを過去完了で表します。
「過去のある時点」を基準にして、それよりもさらに前に起きたことを表すときに使います。
When the teacher came in, Tom had not come in yet.

先生が教室に入ったとき、トムはまだ来ていなかった。
     ↑過去      ↑大過去(さらに前)

時間の流れをイメージしてください:
 【過去】─────────【現在】
   ↑大過去(had done) ↑過去(came in)

「先生が来た(過去)」よりさらに前に「トムがまだ来ていなかった(大過去)」という関係を、過去完了 had not come in で表しています。
✏️ すぐに確認! ― 過去完了 ―
完了進行形
「完了形(have + p.p.)」と「進行形(be + ~ing)」を組み合わせた形です。「過去のある時点から今まで、ずっと動作が続いている」ことを強調したいときに使います。

たとえば「1週間ずっと雨が降り続いている」という場合、現在完了(has rained)よりも現在完了進行形(has been raining)のほうが「今もまだ続いている」というニュアンスが強く出ます。
意味例文
現在完了進行形
have been ~ing
ずっと〜し続けているIt has been raining for a week.
1週間ずっと雨が降り続いている。
過去完了進行形
had been ~ing
ずっと〜し続けていたI had been working all day.
私は一日中ずっと働き続けていた。
未来完了進行形
will have been ~ing
ずっと〜し続けているだろうI will have been teaching for 20 years this year.
私は今年で20年間教え続けていることになる。
🖊 確認問題④ ― 過去完了・完了進行形 ―
練習④ 完了形を並び替えよう(入試問題つき)
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⑤ 時制の一致
主節が過去形になると従属節も変わる
「時制の一致」とは、主節(文の中心となるS+Vの節)が過去形に変わると、従属節(その文の中に含まれる別の節)の時制も「過去側にずれる」というルールです。

たとえば日本語でも「彼女は正しいと思う」→「彼女は正しいと思った」にすると、従属節も自然に「正しかった」などに変わりますね。英語でも同じことが起きます。

主節が過去形になると、従属節の動詞も次のようにずれます:
 is / am / are → was / were  do / does → did  can → could
 will → would  shall → should  may → might  must → had to
 has / have done → had done  is doing → was doing
I think that she is right.(私は彼女が正しいと思う)
 ↓ 主節を過去形に
I thought that she was right.
私は彼女が正しいと思った。
もう少し具体的な例で確認してみましょう。

He says that he can swim.(彼は泳げると言っています)
 ↓ says を said に変えると
He said that he could swim.(彼は泳げると言いました)
 can → could にずれます。

She says that she will come.(彼女は来ると言っています)
 ↓ says を said に変えると
She said that she would come.(彼女は来ると言いました)
 will → would にずれます。

このように「主節が過去になると、従属節も過去側にずれる」のが時制の一致のルールです。
⚠ 時制の一致を受けない(ずれない)場合があります!

以下の3つの場合は、主節が過去形になっても従属節の時制はそのままでかまいません。

現在の習慣:今も続いている習慣はそのまま現在形で表します。
  She said that she usually gets up at six every morning.
  (彼女は毎朝6時に起きると言った)
 (彼女は毎朝6時に起きる習慣がある → 今も同じなので現在形のまま)

科学的・数学的真理:「地球は太陽のまわりを回る」のようないつでも正しい事実は現在形のまま。
  He said that the earth goes around the sun.
  (彼は地球が太陽のまわりを回っていると言った)

歴史的事実:歴史上の出来事は過去形のまま変わりません。
  He said that Columbus discovered America in 1492.
  (彼はコロンブスが1492年にアメリカを発見したと言った)
✏️ すぐに確認! ― 時制の一致(基本) ―
🖊 確認問題⑤ ― 時制の一致 ―
練習⑤ 時制の一致を選ぼう
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⑥ よく出る熟語
No sooner ~ than …「〜するとすぐに…する」
「No sooner ~ than …」は「〜するとすぐに…する」という意味の重要表現です。
入試でよく問われる「倒置(とうち)」という現象が起きるので、しっかり理解しましょう。

◆ 普通の語順:She had no sooner heard the news than she fainted.
 (彼女はそのニュースを聞くとすぐに気を失った)

◆ 強調のための倒置(入試ではこちらが主流!):
  No sooner had she heard the news than she fainted.
  (彼女はそのニュースを聞くや否や気を失った)
 「No(否定語)」が文頭に来ると、主語と動詞(had)が入れ替わるのが倒置のルールです。
 「No sooner ... than」のあとは過去完了+主節は過去形という時制のパターンも合わせて覚えましょう。

  ※faint(フェイント)= 動詞「気を失う」
✏️ すぐに確認! ― No sooner ~ than ―
重要熟語一覧
前置詞 of を使った熟語が多いので、まとめて覚えましょう。be ~ of ~ のパターンはとくに頻出です。また、これらの熟語は後ろに動名詞(〜ing)が続く場合が多いことも一緒に覚えておくと役立ちます。
熟語意味例文・注意
make a mistake間違いをするDon't be afraid of making mistakes.
失敗を恐れるな。
be afraid of ~〜を恐れる・〜が怖い後ろは名詞または動名詞(〜ing)が来ます。
be fond of ~〜が好きだ(=like)He is fond of taking a walk along the river.
彼は川沿いの散歩が好きだ。
be different from ~〜と異なるThis is different from that.
これはあれと異なる。
different from(× different with)
do one's bestベストを尽くすDo your best!
ベストを尽くしなさい!
one's の部分は主語に合わせて変える(my / his / her など)
🖊 確認問題⑥ ― よく出る熟語 ―
練習⑥ 実戦問題(入試問題)を解こう
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