🎓 英検2級・高認英文法 Unit 10 関係詞①

こうげんよびこう(江原予備校) ― スピーカーボタンで音声再生 ―

① 関係代名詞の基本と格変化
【基礎】関係代名詞とは何か — 2つの文を1つにまとめる —
関係代名詞は、接続詞代名詞の両方の働きを兼ねた特別なことばです。
2つの文を1つにまとめることができ、名詞(先行詞)を後ろから詳しく説明します。

重要な用語を覚えよう
先行詞(せんこうし):関係代名詞が修飾する名詞のこと。関係代名詞の直前にあります。
関係代名詞節:先行詞を修飾する節のこと。文の中で形容詞節の役割を果たします。

関係代名詞の働き(2文を1文にする手順)
① 共通の名詞(先行詞になる語)を見つける
② 後ろの文の対応する代名詞を関係代名詞に変える
③ 関係代名詞を先行詞の直後に移す
📌 足し算で覚えよう! 2文 → 1文

① 共通の名詞を探す
I have an American friend. He can speak Japanese.
 → friend = He(同じ人物!)

② He を関係代名詞に変えて先行詞の直後へ移す
He(人) → who

③ 完成!
I have an American friend who can speak Japanese.
私には日本語を話せるアメリカ人の友人がいます。

先行詞an American friend(友人 → 人)
関係代名詞who(接続詞+代名詞の役割)
関係代名詞節who can speak Japanese(形容詞節 → friend を修飾)
📝 確認① 関係代名詞の基本
【格変化表】who / which / that / whose — 先行詞と格で使い分ける —
関係代名詞は、先行詞の種類(人・物・動物)格(主格・所有格・目的格)によって形が変わります。
下の表を覚えることが関係代名詞マスターへの第一歩です。
格 \ 先行詞 物・動物 人・物・動物すべて
主格(~は・が) who which that
所有格(~の) whose whose または of which なし
目的格(~を・に) whom(省略可) which(省略可) that(省略可)
💡 格の見分け方のコツ
関係代名詞の後ろを見てください。
・後ろに動詞が続く → その関係代名詞は主格(関係詞節の主語)
・後ろに名詞が続く → その関係代名詞は所有格(~の)
・後ろにS + V が続く(主語と動詞がある)→ その関係代名詞は目的格(省略可能)
📝 確認② 格変化表の使い方
【主格】who / which の使い方 — 後ろに動詞が続く —
主格の関係代名詞:関係詞節の中で主語の役割をします。
関係代名詞の後ろに動詞が直接続きます
・先行詞が「」→ who
・先行詞が「物・動物」→ which
📌 足し算型(人・主格)
I have a friend. He lives in Tokyo.
He(人・主語) → who(主格)
= I have a friend who lives in Tokyo.
私には東京に住んでいる友人がいます。
📌 足し算型(物・主格)
This is the bus. It goes to the station.
It(物・主語) → which(主格)
= This is the bus which goes to the station.
これは駅に行くバスです。
💡 主格かどうかの確認方法
関係代名詞の直後が動詞なら → 主格(who / which)
a friend who lives… ← lives が動詞 → 主格 ✅
【所有格】whose の使い方 — 後ろに名詞が続く・「~の」を表す —
所有格の関係代名詞:「~の」という所有の意味を表します。
関係代名詞の後ろに名詞が直接続きますwhose + 名詞 の形)。
・先行詞が「」でも「物・動物」でも → whose
・「物・動物」の場合は of which でも書き換えられます。
📌 足し算型(人・所有格)
He is a boy. His name is Tom.
His(人・所有格) → whose(所有格)
= He is a boy whose name is Tom.
彼はトムという名の少年です。
📌 足し算型(物・所有格)
Look at the house. Its roof is red. ※roof(ルーフ/屋根)
Its(物・所有格) → whose または of which
= Look at the house whose roof is red.
= Look at the house of which the roof is red.
屋根が赤い家を見なさい。
⚠️ whose の直後には必ず名詞が来ます!
❌ a boy whose is …(動詞が来ているのは誤り)
✅ a boy whose name is Tom(whose + 名詞 ✅)
【目的格】whom / which の使い方 — 後ろに S+V が続く・省略可能 —
目的格の関係代名詞:関係詞節の中で目的語の役割をします。
関係代名詞の後ろにS(主語)+ V(動詞)が続きます。
・目的格の関係代名詞は省略できますthat に置き換えることもできます。
・先行詞が「」→ whom  先行詞が「物・動物」→ which
📌 足し算型(人・目的格)
She is a girl. I know her well.
her(人・目的語) → whom(目的格)
= She is a girl whom I know well.
= She is a girl I know well.(省略可)
彼女は私がよく知っている少女です。
📌 足し算型(物・目的格)
This is the letter. She wrote it yesterday.
it(物・目的語) → which(目的格)
= This is the letter which she wrote yesterday.
これは彼女が昨日書いた手紙です。
💡 長い主語にも使われる!
The man + You met him yesterday.(him → whom)
= The man whom you met yesterday is my uncle.
昨日あなたが会った男の人は私のおじです。
(whom you met yesterday が主語 The man を後ろから修飾 → 長い主語)
⚠️ 目的格かどうかの確認方法
関係代名詞の後ろが S + V(I know / she wrote など)なら → 目的格(省略可)
a girl whom I know well ← I know の目的語 → 目的格 ✅
📝 確認③ 主格・所有格・目的格の使い分け
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② 前置詞+関係代名詞
【前置詞+関係代名詞】2通りの表現方法
関係代名詞が前置詞の目的語になるとき(live in it → in which など)、
前置詞の置き場所に2つの方法があります。

方法① 関係代名詞だけを前に出し、前置詞は文末(元の位置)に置く
 → 口語的な表現。whom / which どちらも使えます。

方法② 前置詞+関係代名詞として一緒に前に出す
 → 文語的・格式ある表現。この場合はthat は使えません
 → 人 → 前置詞 + whom  物 → 前置詞 + which
📌 作り方のポイント
① 元の文の前置詞とその目的語(it / him など)を確認する
② 方法①:目的語だけを関係代名詞(which/whom)に変えて先行詞の後ろへ
  前置詞は元の位置(文末)に残す
③ 方法②:前置詞と関係代名詞をセットで先行詞の後ろへ移す
  (この時 that は使えない!)
⚠️ 前置詞+that はできません!
❌ This is the house in that he lives.(誤り)
✅ This is the house in which he lives.(正しい)
【物・in which】
This is the house + He lives in it.
① This is the house which he lives in.
② This is the house in which he lives.
これは彼が住む家です。
【人・to whom】
Tom is the boy + I gave the book to him.
① Tom is the boy whom I gave the book to.
② Tom is the boy to whom I gave the book.
トムは私がその本をあげた少年です。
【物・for which / 群動詞の場合】
This is the book + I have been looking for it.
① This is the book which I have been looking for.
② This is the book for which I have been looking.
これは私が探していた本です。
【人・from whom】
I met John's mother + I got the news from her.
① I met John's mother whom I got the news from.
② I met John's mother from whom I got the news.
私はジョンのお母さんに会い、彼女から知らせを聞いた。
📝 確認④ 前置詞+関係代名詞の使い方
【連鎖関係代名詞】I think / I know などが挿入される場合
「I think(思う)」「I believe(信じる)」「I know(知っている)」などが関係代名詞の直後に挿入される場合を連鎖関係代名詞といいます。

ポイント:関係代名詞の格は、挿入された節ではなくその後ろの節で決まります

例:I employed a man who I thought was honest.
→ 「I thought(私が思った)」は挿入句。「was honest」の主語が必要 → 主格 who
I employed a man who I thought was honest.
私は正直だと思った人を雇った。(who は「was honest」の主語 → 主格)
The boy who I believed was honest deceived me.
正直だと信じていたその少年は私を欺いた。(who は「was honest」の主語 → 主格)
💡 連鎖関係代名詞の見分け方
「 関係代名詞 + I think / I believe / I know + 動詞…」の形になっているとき、
関係代名詞の格はその後ろの動詞(was / is / deceived など)との関係で決まります。
その動詞の主語が関係代名詞なら主格 who、目的語なら目的格 whomです。
📝 確認⑤ 連鎖関係代名詞
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③ that が必須な場合・制限用法と非制限用法
【that 必須】that しか使えない3つのケース
通常、関係代名詞は who / which / that のどれかを選べますが、以下の3つのケースでは必ず that を使わなければなりません。
① 先行詞に「最上級・序数・特定限定語」がつくとき
 最上級(the most / the best…)/ first / last / only / all / every / very / any / no など
 「限定的な意味」が強いときには that を使います。
 例:the most beautiful ~ that… / the first man that… / the very book that…

② 先行詞が「人+人以外(動物・物)」のとき
 先行詞が複数の種類を含む場合は that を使います。
 例:the boy and the dog that… / a man and his horse that…

③ 先行詞が疑問詞(who / what)のとき
 「Who that ~?」の形で反語表現になることが多いです。
 「誰が~というのか = いや、そんな人はいない」という意味になります。
 例:Who that is honest can tell such a lie?
①最上級: This is the most beautiful picture that I've ever seen.
これは私が今まで見た中で最も美しい絵です。(the most beautiful → that)
①very: This is the very book that I've wanted to read.
これはまさに私が読みたいと思っていた本です。(very → that)
①anything: Is there anything that I can do for you?
私がお手伝いできることはありますか。(anything → that)
②人+動物: Look at the boy and the dog that are running over there.
向こうを走っている少年と犬を見なさい。(人+動物 → that)
③疑問詞who(反語):「誰が~というのか = いや、そんな人はいない」
Who that knows him will believe his story?
彼を知っている誰が彼の話を信じるというのか。(いや、誰も信じない)
③反語の例文: Who that has common sense can commit such a folly?
常識を持っているだれがそんな愚かなことができようか。(いや、できない)
①first: He was the first man that flew over the Atlantic.
彼は初めて大西洋を飛行機で横断した人でした。(first → that)
📝 確認⑥ that が必須のケース
【the same ~ that / as】同一か同種かで使い分ける
the same ~ that …:「…と同一の~」(まったく同じもの・同一の対象)
the same ~ as …:「…と同じ種類の~」(似ている・同種のもの)

この違いは意味に直結します。試験でよく問われますので確実に覚えましょう。
the same ~ that(同一のもの)
This is the same watch that I lost yesterday.
これは私が昨日なくした(まさに同じ)時計です。
(なくした時計そのもの)
the same ~ as(同種のもの)
I have the same watch as you have.
私はあなたと同じ(種類の)時計を持っています。
(同じ型・デザインの時計)
📝 確認⑦ the same ~ that / as の使い分け
【制限用法と非制限用法】コンマの有無で意味が変わる
関係代名詞の使い方には2種類あります。

制限用法(限定用法):先行詞の直前にコンマなし。先行詞を「絞り込んで」修飾します。
 → 「どんな~か」を限定します。

非制限用法(継続用法):先行詞の直前にコンマ(,)あり。「いったん区切って」から説明を付け加えます。
 → 「そして・しかし・なぜなら」などの意味が加わります。
 → that と what には非制限用法はありません。
制限用法(コンマなし)
She had a brother who became a doctor.
彼女には医者になった兄がいた
(兄が何人かいて、そのうち医者になった人)
非制限用法(コンマあり)
She had a brother, who became a doctor.
彼女には兄がいた。そして彼は医者になった
(兄は1人。付け加えて説明)
特別な非制限用法:, which が文全体・前の節を先行詞とする場合
コンマ + which は前の文の内容全体を受けることができます。
「そのこと・そのことが~」という意味になります。

📌 , which のポイント
・前の文全体が先行詞になります(that / what は不可)
・「, which = and that(そして、そのことが)」と訳すと自然です
I remained silent, , which made her angry.
私はだまっていた。そのことが彼女を怒らせた。(, which = 「私がだまっていたこと」)
He tried to solve the problem, , which he found difficult.
彼はその問題を解こうとした。そのことは難しいとわかった。
非制限用法の as(文頭・文末どちらでも)
, as や As ~ の形で、前の文の内容や節全体を受けることができます。
As is often the case with ~「~にはよくあることだが」は頻出の慣用表現です。
As you know, Mt. Fuji is the highest mountain in Japan.
あなたも知っているように、富士山は日本の最高峰です。
They married early, as was the custom those days.
彼らは早く結婚しました。当時はそういう慣習でした。(as が前の文全体を受ける)
As is often the case with him, he was late for school.
彼にはよくあることだが、彼は学校に遅刻した。
📝 確認⑧ 制限用法・非制限用法(, which / as)
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④ 関係代名詞 as / than / but と関係代名詞 what
【as】such ~ as / the same ~ as — 関係代名詞の as —
as は接続詞だけでなく、関係代名詞としても使われます。
主に such ~ as …「…のような~」と the same ~ as …「…と同じ種類の~」の形で使います。

また文頭の Asは、文(節)全体を先行詞とすることがあります。
表現意味例文
such ~ as ……のような~ Choose such friends as will benefit you.
あなたのためになるような友人を選びなさい。
the same ~ as ……と同じ種類の~ This is the same way as he had taken.
これが彼が取ったのと同じやり方です。
as much as ……するだけの量だけ You may eat as much as you like.
好きなだけ食べてよいです。
文頭の As~のように(節全体を先行詞) As is evident from his accent, he is a foreigner.
彼のアクセントから明らかなように、彼は外国人です。
📝 確認⑨ 関係代名詞 as の使い方
【than / but】比較・否定を使う関係代名詞
関係代名詞 than:比較級とともに使います。「than is necessary(必要以上に)」など。

関係代名詞 but:先行詞に no がついているとき、「~しないような」という否定の意味を加えます。
no + 名詞 + but は二重否定になり「必ず~する」という強い意味になります。
表現意味例文
more ~ than is …~より多い・以上の He wants more money than is necessary.
彼は必要以上のお金を欲しがっている。
no ~ but~しないような(人・物)はない
(必ず~する)
There is no rule but has exceptions.
例外のない規則はない。(どんな規則にも例外がある)
There is no man but loves himself.
自分を愛さない人はいない。(誰でも自分を愛している)
【what】先行詞を含む関係代名詞 — the thing which に相当 —
関係代名詞の whatは「~するところのもの・こと」という意味で、
what 自身の中に先行詞を含んでいます(= the thing which)。

重要ポイント
what の前には先行詞を置きません(❌ the thing what → ✅ what)
・what は名詞節を作り、文の主語・目的語・補語になります。

📌 what = the thing which で置き換えて理解しよう
What he said is true.
The thing which he said is true.
(「彼が言ったこと=that thing」がそのまま what の中に含まれている)
What he said is all true.
彼が言ったことはすべて本当でした。(What = the thing which → 文の主語)
I couldn't understand what he said.
私は彼の言うことが理解できなかった。(what = 文の目的語)
My parents have made me what I am.
両親が今の私にしてくれた。(what I am = 「今ある私」→ 補語)
💡 関係形容詞の whatwhat + 名詞 で「~すべての」という意味になります。
I will give you what help I can.
私はできる限りの援助をします。(what help = all the help that)

I bought a new car with what little money I had.
私はなけなしのお金で新車を買いました。
📝 確認⑩ 関係代名詞 than / but / what
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⑤ what を使った重要表現
what is called / what we call — いわゆる —
what is called または what we call は「いわゆる」という意味の慣用表現です。
一般に「〇〇と呼ばれているもの」を紹介するときに使います。
文の途中に挿入して使うことがほとんどです。
She is what we call a superstar.
彼女はいわゆるスーパースターです。
He is what is called a genius.
彼はいわゆる天才です。
Tom is what we call a walking dictionary.
トムはいわゆる歩く辞書です。
📝 確認⑪ what is called の使い方
what 人 is / what A used to be — 今(昔)の状態を表す —
what 人 is:「(今の)その人の状態・姿」=「今ある〇〇」
what A used to be:「以前の A の状態」=「昔の〇〇」
His parents made him what he is.
彼の両親が今の彼にした(育て上げた)。
Nancy is not what she used to be.
ナンシーは以前の彼女ではない。
My hometown is quite different from what it was ten years ago.
私の故郷は10年前とはまったく違う。
📝 確認⑫ what 人 is / what A used to be
A is to B what C is to D — 関係の比較 —
A is to B what C is to D:「BにとってのAはDにとってのCのようだ」
「A と B の関係は、C と D の関係と同じだ」という意味で、2つの関係を比較するときに使います。

📌 構造図
A(reading is to B(the mind what C(exercise is to D(the body)
 ↑Reading と the mind の関係 = exercise と the body の関係
「運動が体に必要なように、読書は精神に必要」
Reading is to the mind what exercise is to the body.
読書と精神の関係は、運動と身体の関係に等しい。
(運動が体に必要なように、読書は精神に必要)
Air is to us what water is to fish.
空気と私たちの関係は、水と魚の関係に等しい。
what is more / worse / what with ~ — よく出る慣用表現 —
what is more:「さらに良いことには・おまけに」
what is worse:「さらに悪いことには・おまけに」
what is the matter worse:「さらに悪いことには」(= what is worse)
what with A and(what with)B:「A やら B やらで」(原因を並べる)
表現意味例文
what is moreさらに良いことには He is young, and what is more, handsome.
彼は若くて、しかもハンサムです。
what is worseさらに悪いことには He was tired and, what is worse, sleepy.
彼は疲れていた。おまけに眠かった。
what with A and BA やら B やらで What with raining and what with blowing, the athletic meeting was put off.
雨が降ったり風が吹いたりで、運動会は延期された。
📝 確認⑬ what の重要表現(what is more / A is to B what C is to D)
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